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Author:Ani huazhong 最新記事
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盛岡から田沢湖までの移動は秋田新幹線を利用しました。
2駅35分の距離ですから自由席で充分と、新幹線専用の券売機を操作しましたが、それらしき画面にたどり着けません。 券売機の前で往生していると、すかさず駅員さんがヘルプに.。 「どうなさいました?」 「あの、自由席の切符が欲しいのですが」 「ああ、秋田新幹線は全席指定なので自由席はありません。代わりに「立席特急券」というのがありまして、指定席が空いていればお座りになれます」 そういえば、さっき券売機に見慣れないその表示が出てきたな、でも「立席」だぞ、座れる保証はあるのかな。 「それって、座れる保証はあるんですか?」 「まあ、盛岡から秋田までなら、大体座れます」 あとで調べてみたら、「立席特急券」は全車指定席の新幹線で、その列車が満席になった時のみに発売される切符です。現在、全車指定席の新幹線は秋田新幹線のみなので、この線でないとお目にかかれない珍しい切符でした。 でも、「満席時にのみ発売」だと座れないのでは? 確かに。でも「満席」とは東京から秋田までの全区間が満席ということではなく、どこかの区間が売れていれば「満席」になるようです。 なので東京から仙台、盛岡まで席が埋まっていても、その先秋田までは空いているので座れるようです。 ![]() 小腹がすいていたので、イカ飯と銀河高原ビールを買い込み車内へ。 ![]() 混み具合は半分程度かな、確かに座れました。 わずか35分ですので、イカ飯食ってビール飲んで、そうこうしているうちに田沢湖駅に到着です。 ![]() 何故か新幹線の駅は「真新しい」感じがしますね。建ってからは10以上経っているはずですが、やはりターミナルではない途中の駅はそんなに乗降客が多くないので、余計にくたびれないのかな(っと言ったら失礼か?) ![]() 駅にさかなクンが描いた「クニマス」の絵が飾ってあります。 田沢湖の固有種でしたが、絶滅。4年前にさかなクンが富士五湖の西湖で発見。 この湖に生息しているわけではないので、これ以上観光資源として膨らますことができないのでしょう。残念! このさきどう動くかは下調べしていないので、とりあえず観光案内所へ。どうやらバスで湖畔に行ける模様。その先何があるのかも確めたかったのですが、あと5分でバスが出るので、とりあえず乗ることにしました。 道中は普通(?)の山道、バスも普通の乗合バス、盛岡を立ってここまで、特に興味を惹かれるものは無し。そうこうしているうちにバスは20分くらいで湖畔の停留所に到着しました。 停留所があるのは、湖畔のドライブイン。久々に来ましたね、この手のドライブイン。 大型バスが何台も駐車できて、そこそこの規模のお土産店、2階は団体客目当てのレストラン、駐車場を囲む屋台もお約束です、おー「ババヘラ アイス」発見。 ![]() 小学生の女の子が買ったあとだったから、買うのに躊躇してしまった。買えばよかった(T T) とりあえず、湖の岸部に降りてみます。 ![]() 山あいの湖。ボートが浮かんでます、遊覧船もこれまたお約束。言っちゃなんですが、普通?の湖畔です。 ![]() 説明板によれば、田沢湖は水深日本一、423m。東京タワーがすっぽり収まる深さです。 またここの標高は250mなので、田沢湖の「湖底」は海面より173mも低いんですね。 そういう発想はなかったので、改めてこの湖の深さに驚きました。 ただ、それを知った上でもう一度湖を眺めてみたのですが、どうもその、深さの「凄さ」がイマイチ伝わってきません。 そこにあるのは家族連れが戯れる、のどかな「湖畔」、おだやかな風景。そこから「水深日本一」は、ちょっそ想像しにくいかな。 ただし、湖畔に浮かぶボートに乗るのは、勇気がいるなとは思いました。 なんせ水深432mですよ、上野の不忍池のボートとは訳が違います。あそこは落ちても足が立ちそうですが、ここはどこまで沈むんだろうか?ちょっと、ぞっとしました。 また深さのせいで、水の色は濃い青色なのですが、これもAniにはそれほどのインパクトに感じられず。 そろそろ湖畔に佇むのも退屈になってきました。といってもほかに何もないのでドライブインに戻るしかありません。 その途中、レンタサイクル屋を発見、盛岡へは18時までに戻ればいいので、まだ時間はだいぶあります、湖は周囲 Kmとのこと、チャリなら2時間もあれば1周できそうです。 でもな、午前中にチャリはたくさん乗ったしな。 それと湖の周囲はここに来るまでのバスからの車窓を考えると、これも普通?の「サイクリング」で終わってしまう可能性もあります。それはそれでいいのですが、この午後は「サイクリング」気分じゃないな、天気も微妙、予報では雨の可能性もあります。 ということで、これもパス、お昼時なので、とりあえずドライブインに戻って、何か食べようかな。 で、その前にドライブインの1階のお土産屋を散策。 秋田といえば、稲庭うどん。実演販売コーナーがありました。 ![]() これも定番というか、昔ながらのドライブインでたまに見かけますね、小田原の鈴廣の「蒲鉾」とか。 ![]() ほうほう、棒に引っかけて引っ張って麺を細くするのね。 なるほどね、という程度です、ものすごく興味惹かれるかというと、微妙です。 ここは田沢湖ですが、置いてるお土産品は秋田県全体のものです。比内鶏、きりたんぽ(県北部)、稲庭うどん(県南部) このあたりの名物はあったのかもしれませんが、見つけられませんでした。 と、団体できているお客さん、日本語話してませんね、聞き覚えのある広東語、どうやら香港からの旅行客のようです。 そうか、なんとなくわかってきたぞ、ここは現在どちらかといえば、アジア系団体観光客をターゲットにしているようです。 さっき見つけた「秋田犬と比内鶏」の看板、この建物の裏庭で展示されているようですが、日本人には珍しくもないけど、外国人観光客にとっては、興味あるかもしれませんね。 で、とりあえず行って見ました。 普通?の秋田犬と比内鶏が、普通の犬小屋と鶏小屋にいるだけ。 でも香港人にとっては物珍しいのか、みんな彼らをバックに写真を撮ってます。(あまりにも「普通」だったので、写真はとりませんでした) 2階のレストランに行こうとも思いましたが、このかき入れ時間帯に、どう見ても、一人旅の中年男はまともに相手をしてもらえない気がしてパス、外の屋台で比内鶏の焼き鳥と「みそたんぽ」(秋田名物「きりたんぽ」に味噌を塗って焼いた田楽風なもの)と、田沢湖地ビールを片手に、湖畔に戻って簡単ランチです。 ![]() さて、どうしようか。 たまにポツポツ雨も来てますので、自転車はNGです。 でもこのあたり、もう本当に見るものはありません。 せっかくここまで来たのだから、反対側の湖畔に佇む伝説の「辰子像」くらいは見ておきましょうか、ということで、遊覧船に乗ることにしました。 ![]() 50名くらい乗れる、よくあるタイプの遊覧船、乗船率8割くらいかな、半数が外国人。 まずは反対側の「辰子像」をめざし、船は湖の中央を突っ切ります。 ![]() 湖の真ん中あたりに来ると、この湖が出来るきっかけとなった、活火山の「秋田駒ケ岳」がよく見えます。 ![]() いかにも「火山」といった佇まいです。 約15分ほどで、「辰子像」に到着。金色に輝くこの像は有名ですよね、田沢湖の紹介には必ず出てきますね。 昔から語り継がれている「辰子」伝説。 ものすごくざっと言えば、辰子という美しい娘が、その美貌を永遠にするために龍の化身となって湖の主となった。 ありがちな話ですね(悪気はありません) ![]() 思ったほど像は大きくはない、また座った席が左側だったので、船の右側に横付けされたため、よく見えません。 近づいて写真を撮ろうかと、腰を上げているうちに船は動き出しました。 残念ですね、4年前に乗船した宮島(広島県)の定期船(遊覧船ではなく島と対岸を渡している船)も、海に浮かぶ有名な鳥居に近づくのですが、こちらは半回転して反対側に座った人も良く見えるように配慮してくれます。 そういうちょっとした配慮がリピートに繋がるのにね。 まあ、この商売っ気のなさが、素朴な感じもしていいのかもしれませんが。 この遊覧も30分ちょっとで終わってしまいました。 もうこの湖畔で時間を潰すのは限界です。 盛岡の駅前のほうが、まだなんかあるだろう、空きがあれば早い新幹線に切り替えて早く帰る手もある。 田沢湖全部が、こんなに退屈な場所ではありません。いい温泉もありますし、自然はふんだんですから、宿泊して高原リゾートを楽しむにはもってこいだと思います。 ただ今回Aniがとったルートは、そういう今の流れから少しだけ取り残された、昔からの観光地だったわけで、この手の場所の現在の需要は、時間のない外国人団体旅行者になっているようです。ある意味「勉強」になりました。 ただ、盛岡への戻りを早めたたおかげで、ラッキーもありました。 盛岡駅には16時少し前に到着、まずは緑の窓口で早い新幹線に変更可能かを確認します。 当初乗る予定の新幹線が18時半過ぎ、17時半過ぎの新幹線に空きがあります。ただし「遅い」○○なので、到着時間は15分しか早まりません。 一瞬迷いましたが、当初予定の号だとそれまでここで暇つぶしを考えねばなりません、それなら新幹線の中で過ごすほうが楽なので、そちらに変更、すると遅い分だけ料金が安くなり、500円ほど払い戻しがありました。 ラッキーその一! 中途半端な昼食だったので、結構お腹はすいています。 17時半まではまだだいぶあります、これならがっつり「冷麺」いけそうです。 いくつかある有名どころのうち、駅から近いのは盛楼閣と「ぴょんぴょん舎」、とりあえず様子を見ようとまず盛楼閣へ向かいました。 駅前の地下道を抜けたすぐのところにある盛楼閣、看板が見えてきました、と、前を歩く子連れ夫婦の会話が聞こえてきます。 旦那のほうがその看板を前にして奥さんに 「ここは有名な冷麺の店で、まえに人に連れられていったんだけど、高いんだよね、冷麺一杯が2500円以上したかな、確かにうまいことはうまいけど」 奥さん 「ふーん、自腹で行くとこじゃないね」 そうなのか、冷麺で2500円! (あとで調べたら、2500円はガセでした。1000円。宿題だな、再訪ですね!) こちらは旅人なので、記念になるなら2500円も止む無しかなと思っていますが、とりあえずどんなところか偵察、店の前まで来てみました。 入り口前に、冷麺の写真が飾ってあります。うまそうです。 でも「値段」が書いてません。店内を除くと、赤いじゅうたんが敷き詰められ、なんだか高級そうな雰囲気。 ビミョーだな、落ち着けそうにもないので、ここはパス、もう一つの店へ向かいます。 もう一つのお店は、そこから数分、昨日止まったホテルの向かいにある「ぴょんぴょん舎」 前は通りかかっているので、雰囲気はわかります。カフェを思わせるようなモダンな感じで、値段も1000円しません。 ただ昨日の夕方は行列が出来ていました、なので初めにさっきの店を訪れたのですが、今日はどうでしょうか。昨日よりはだいぶ早い時間ではあります。 角を曲がって店の前に来ると、行列はありません。 すんなり入店できました(ラッキーその二) ここは思った以上に有名店らしく、盛岡市内に何店舗もあるようです。 店内も外観と同じくおしゃれ、これは女性客喜ぶな、メニューも女性を意識したハーフサイズあり、デザートも充実。 ![]() 少なくとも、「焼肉屋」っぽくはない! この先、新幹線で寝て帰るだけですので、今回はマッコリを注文、つまみに「チャンジャ(タラの内蔵のキムチ)」、締めに「冷麺」 ![]() 「チャンジャ」は写ってませんでした。失礼m(_ _)m マッコリは出来立てがうまいと、昔知り合いの韓国人に教えてもらいましたが、ここのは新鮮な感じで美味、チャンジャもレベル高いです。あと冷麺、盛岡の冷麺の麺にはジャガイモ粉が入っているので、食感がもちもちでいい感じです。すべて美味しかった、これはほんとにラッキーでした。 Aniが店を出るころには店内満席、外に出たら列ができ始めていました。ホントにすいている隙間の時間帯に入店できたようです。やっぱりラッキーでした。 と、いうわけで今回の「目指せ全権制覇!岩手・秋田編」は無事終了、お読みいただいた皆様、長々とお付き合いいただきありがとうございました。 「旅」は楽しいことばかりが続くわけではありません。 たまには「失敗」あるいは「退屈」に出くわすこともあります。 今回も最終日のPMは微妙でした。 それでもやっぱり「旅」は楽しいな。 なんという、月並みなエンディング。。。 では次週 |
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